星語り

宗教裁判で傷ついたガリレオ・ガリレイは
幽閉先(自宅)で傷心の日々を送っていたのでしょうか?
太陽観測で、ほぼ失明し、研究も実験もできなくなってしまったのですから

そんな彼の心の慰めとなったのは
父ヴィンチェンツォ(Vincenzo Galilei:1525-1591)、
そして弟のミケランジェロ(Michelagnolo Galilei: 1575-1631)
彼らが作曲したリュート音楽だったのかもしれません。

幸いなことにヴィンセンツィオも、ミケランジェロの楽曲も楽譜が残され
たびたび演奏されています。
嬉しいことにレコーディングも。

ガリレオが聴いた、あるいは弾いたかもしれないと考えると
今まで、伝記などでしか接していかなった彼の存在が
急に身近な存在になって事が不思議でなりません。

♪ソナタ ハ短調(ニ短調)
♪ソナタ ト短調
♪ソナタ ト長調
♪ソナタ ヘ長調
♪ソナタ ニ短調(ハ短調)
♪ソナタ ハ長調(ニ長調)
♪ソナタ 変ロ長調
♪ソナタ イ短調
♪ソナタ ヘ短調
2019年現在の最新アルバム。今までは父(Vincenzo Galilei)の楽曲ばかりにスポットが宛てられていた感がありましたが、ポツリポツリとガリレオの弟の作品も取り上げられるようになりました。素朴なリュート一本による楽曲ですが、星空をバックに聴く時、悠久の時を隔てて彼らの活動する時代へとタイムスリップできそうな雰囲気を持っているから不思議です。

 

 
 
 
 
 

 ジャケットに使われている筒状のシロモノ。これはガリレオが製作した天体望遠鏡です。息子は偉大な天文学者、父は平均律やオペラの発展に寄与した音楽学者。そんな環境に囲まれて、弟のミケランジェロは父と同じ道を歩みみ、ポーランドの宮廷でリュート奏者になりました。ガリレオは父よりもリュートの腕があったとか、実験にはリュートの弦を使ったとか、彼もリュート(音楽)との関わりがあったようです。

 このアルバムの主人公であるミケランジェロは、兄よりも早く亡くなっていますが、妻と子供4人が義兄ガリレオを頼ってイタリアに来ましたが、全員がペスト(いわゆる黒死病)で死亡するという悲劇が伝えられています。次のアルバムは、残念ながらデジタル・ダウンロードというフォーマットでの視聴でしたが、このアルバムは2014年にレコーディングされたもの。


 
 
 
 

 天文学者ガリレオ・ガリレイの弟、ミケランジェロの作品集。残念ながらデジタル・ダウンロードというフォーマットでしか手に入らず(CDはべらぼーに高い!)。トッカータを中心とした選曲ですが、どこかの教会、もしくは修道院なのでしょうか、のどかな野鳥の声が良く聴こえます。時を超えて、400年以上前の世界が広がりす。

 

 
 
 
 
 

 ガリレオの父、ヴィンチェンツォは、初のオペラ作品が誕生のきっかけとなるカメラータの一員であり、音響学、音楽理論の発展に大きくその名を刻んでいます。息子の偉大な業績の陰に隠れていますが、父の音楽での貢献も大きく、ここにレコーディングされた曲集も、のちにバッハへと引き継がれることになる重要作のようです。

 
 
 
 
 

 以前からリリースされていたのは知っていましたが、やっと手にいれることができた待望の一枚。ルネッサンスの音楽は、今では数多くの作品を聴くことができるので、別段珍しいものでもないのですが、やはり息子にガリレオという大物(笑)というだけで、おのずと(私の)扱いが変わってくるのは仕方がありません(笑)。最近の古楽演奏には、当時のオリジナル楽器を使ってレコーディングをしてくれることも珍しくはありませんが、リュート奏者のAndrea Damianiは1990年に製作されたレプリカを使用しています。ここに聴く音楽は、リュート・ソロのため、南極か聞き進めていくうちに、だんだん単調な音色にだれて来てしまいますが、そんなことに関係なく「あのガリレオも奏でたかもしれない」という希少価値のために星空の下で聴く喜びを体験できます。

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(2019/12/06)