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01.The Underground(Russel Walder/Ira Stein) 02.Engravings(Ira Stein) 03.Marseille(Ira Stein) 04.Foreign Correspondence(Russel Walder/Ira Stein) 05.Transit(Russel Walder) 06.Lost Time(Ira Stein) 07.Circe(Russel Walder) 08.The Calling(Russel Walder) 09.Suite For Dominique(Ira Stein) |
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1982年に制作されたデビュー・アルバム『ELEMENTS』がピアノのIra Steinが舵を取っていましたが(全曲アイラのペンによる)、今回の2ndアルバムでは、Russel Walderの楽曲が増え、それと同時にオーボエとピアノデュオというシンプルな編成が大きく変わり、デュオとアンサンブル、そしてオーボエソロ、ピアノソロがそれぞれ1曲ずつという新たな試みが行われています。そしてヴォーカルにも比重が置かれ、今のラッセルの音楽スタイルは、この頃から模索が開始されているような感じです。残念ながらこのデュオは、このアルバムのアトレーベルをナラダに移し、初期のスタイルに戻ってアルバムを一枚制作しましたが、コンビを解消し、それぞれの道を歩んでいくことになります。
オープニングを導く「The Underground」では同じレーベルメイトのマーク・アイシャムのシンセサイザー。そしてパーカッションがリズムを刻み、デビューアルバムで見せた透明感のある感触がカラフルになったことに驚きました。この曲では、プロデュースとミキシングまで担当しています。このデュオのスタイルだったオーボエとピアノという音色は、後半になってようやく絡み始めますが、シンセ群やリズムトラックにより、ほとんど気づくことがないかもしれません。この頃、アコースティックに限らず、エレクトロニクスサウンドにに傾倒していたアッカーマンの思惑か、主役二人の方向性なのでしょう。それにしてもマーク・アイシャムが関わっているとは! |